研究概要
加熱式たばこ
たばこ葉やその加工品を電気的に加熱し、エアロゾル(霧状)化したニコチンと加熱によって発生した化学物質を吸入するタイプのたばこ製品です。紙巻きたばこに比べて健康影響が少ないかどうかは、まだ明らかになっていません。
引用:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
研究の背景
最近は加熱式たばこのような新しいタバコも出現してきています。加熱式たばこは、紙巻きたばこに比べて有害成分量が少ないとして、加熱式たばこはハームリダクション製品になり得るとする意見もあります。しかしながら、加熱式たばこにおいても発がん性物質をはじめ、多くの種類の有害成分が含まれており、加熱式たばこにより人体へどのような長期的な健康影響が生じるかは明らかになっていません。そのため、今回、COPD患者を対象に、肺機能検査や急性増悪の有無などが加熱式たばこによりどのような影響を受けるか、また紙巻きたばこと比べて影響は異なるのかについて前向きに観察研究を行う事としました。
方法
登録時 | 追跡時 | |
---|---|---|
同意取得 | ◯ | |
研究対象者背景情報 | ◯ | |
肺機能検査 | ◯ (気管支拡張薬吸入後) |
◯ (気管支拡張薬吸入後) |
COPD増悪歴 | ◯ | |
自覚症状 | ◯ | ◯ |
アンケート調査 | ◯ | ◯ |
胸部CT | ◯ | ◯ (年に一度) |
予約外受診の有無 | ◯ | |
転帰 | ◯ |
・研究対象者背景情報
身長体重、同意取得時の年齢、性別、職業、喫煙歴、 既往性、併存症、アレルギー歴、常用薬
・自覚症状(咳嗽、痰、呼吸困難感、胸部不快感)
・肺機能検査
気管支拡張薬吸入前後の肺活量(SVC)
努力肺活量(FVC)及び%予測値(%FVC)
一秒量(FEV1)及び%予測値(%FEV1)
一秒率(FEV1%)、重症度
・アンケート調査(mMRC、CAT)
・COPD増悪の有無、増悪度
・自覚症状(咳嗽、痰、呼吸困難感、胸部不快感)
・新規の併存症
・肺機能検査
・気管支拡張薬吸入後の肺活量(SVC)
・努力肺活量(FVC)及び%予測値(%FVC)
・一秒量(FEV1)及び%予測値(%FEV1)
・一秒率(FEV1%)、重症度
・質問票(mMRC、CAT)
・胸部CT:気腫化スコア(Goddardスコア)
・予約外受診の有無、転帰
本研究手続きのフロー